写真とスケッチ

2007年 旅日記1.

上 ラダック トレッキングルート

下 ラダック 中心街レー バス停近く

ずいぶんHP、サボッてしまいましたが、 06年の9月に10数年ぶりに、北インドのラダック(文化圏的には西チベット)に行って参りましたので、ご報告も兼ねて、あちこち、リニューアルします!

ヨロシクネ☆☆☆

最初にラダックに入ったのは90年。92年と合わせて4ヶ月間滞在した。中心地のレーは中央チベットのラサを小さくしたような田舎町、人も穏やかで長期滞在にはピッタリの場所だ。だが、やはり、十年一昔、車も人も建物もオマケに旅行社も驚くほど増えていた。

      センゲ

ラダのベリーはものすごくスッパイ、でもジュースはウマイ、ラシイ。

           キャンプ1日目

トレッキングの日程はほぼ7日間。レーの町からジープで1時間少し、ジンチェンという場所からロバと馬と馬子のおじさん、ガイド件コックの青年と歩き始める。「今日は3時間くらい歩きます」とガイドのジグメー君。歩き始めて、すぐ浅めの川越え。滑るのが怖い。このルートは、時々ショートカットも含めて、小さな川越が多く、ラダに着いてまだ日にちが浅かったので、高度順応が少し不安が残っていたが、脚もとにビビッテ、すっかり、頭イタイのも忘れてしまった。1日目のキャンプ地にはなんとか4時前に着けた。2時間半ほどで着くことができた。

        

それで、青い空を純粋に楽しむ為に(秋のラダックは初めて、ほとんど雨が降らず、空気が澄んでいる)初めて旅行社にアレンジメントしてもらって、トレッキングをやってみることにした(それまでも、ラダではよく歩いたけど、ヤギ飼いの後ろとか、ローカルバスが定刻に来ないので、とか、知り合った日本人と適当に歩いたとか、若かったので、体力も今よりは少しはマシだったし、お金も節約したかった、が、本当の山歩きを体験してみたい、というのも長らくの希望でもあった)でも、現実はアマクなかった、、、、

 

何はなくともロバチャン

2日目 ジグメーは「今日は6時間、ダウンが多いよ」と、気軽に云った、、、、

、、、、、、、、、、、、と、歩いても歩いても、ノボリ坂。しかも標高は登り始めた時点で3千は越えている、ので、段々登るというより這っている感じ。お昼は頂上で、と思っていた、ジグメー君の予定とは大きくズレたに違いない。2時過ぎに軽い昼食をとる。もう、脚ガタガタ!「あとどれくらい?」「2時間かな」それから、『ダウン』が始まった、、、棒と化した脚は不思議と前へ前と落ちて行く(という感じ)「あとどれくらい?」「2時間かな」この会話が後2回ほど続いたかな?なんとかキャンプ地に着いたのは、真っ暗になる一歩手前、6時頃。キャンプ場は先に着いたドイツ人トレッカーでいっぱいだった。「今日は6時間」というのは、ドイツ人の脚で、ということだったのか〜?結局、9時間ほど歩きました、、、、

突然ですが、2007年12月4日〜9日まで京都で個展、有ります。コンサートも有ります。詳しくはスケジュールをご覧下さい。旅日記は個展の後で、続きを書きます、、、、ロバの歩みでスミマセン、、、、、、、
2005年雑記

玉樹(ジェクンド)少女

アジアでスケッチするには技術が要る。絵がうまくなければならない、という、絵の技術ではい。どんなに人が集まってこようが、絵を描き続ける、もみくしゃになっても怯まない、その場の状況を判断しつつ、引き際を見極める。ようするにタフな精神、でも、これって、中国を1ヶ月歩けば、自然に身に着くけど(インドでもヨイ)

ブルーポピー

アムドの青年

ソモソモ、チベット人を描きたくて旅を始めた私は、まったく言葉がわからなかった最初の旅行から、手ぶり身ぶりで、(今会ったばかりの)チベット人にモデルをお願いする、それはそれは、アヤシイ旅行者であった。(今でもアヤシイが)

言葉がわからなくても、アイさえあれば、、、なんていうのは、イイワケ。デ、チベット語を勉強し始めたんだけど、でも、才能ないんですね、コレガ、シカシ、「アナタノ絵ヲカカセテ」と、言葉が通じても、イヤナモンハイヤ。私のヘタなチベット語が通じなくても、意味が分かれば、OKしてくれる場合もある。

ヤギは何語?

ジェクンドの門

このおばあちゃんは、東チベットのジェクンドという街の市場で出会った。「あなたが描きたい」とチベット語で言ってみたけど、通じなかった。周囲のヤジウマ(シツレイ、街の親切な方が)おばあさんに私の意志を伝えてくれた。だが、答えは、NO!でも、私は諦めなかった。なぜなら、ナベを直してもらっていた彼女はナベが直るまでそこに居続けなければならなかったのだもの。私はボディーランゲージでおばあちゃんを説得した。そして、さいごにゃ、彼女は根負けしたのであった、、、トーチェチェー(ありがとう)